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VCF Automation 活用 – 第1部 仮想基盤/共通基盤のジレンマと「運用の行き詰まり」

Wednesday, July 8, 2026susumu nagatoishiView original

このブログでは、VMware Cloud Foundation® 9 (VCF 9)の新機能である VMware Cloud Foundation® Automation(VCF Automation) を複数回のテーマに分けてご紹介していきたいと思います。 デジタルトランスフォーメーション(DX)が企業の最重要課題となる中、ビジネス部門からIT部門への要求は、かつてないほど「迅速性」を帯びています。また、セキュリティ対策の観点でもよりスピード感を持ったITリソースの更新や対応が求められるようになりました。 「新規プロジェクトのために、今すぐインフラが欲しい」 「競合に打ち勝つため、AI開発環境を即座に用意してくれ」 市場機会を逃さないために、こうした要求が出るのは当然のことであり、よりスピード感を持ってITリソースの利活用が活発化しています。 しかし、この状況に IT部門はしばしば板挟みになることがあります。安全な隔離を適切に実装するには、アクセス制御、コンプライアンスチェック、テストと検証が必要で、ITリソースに提供には数週間かかることがしばしばです。 この「スピード」と「セキュリティ」のジレンマこそが、多くの企業が抱える仮想基盤/共通基盤の運用で見えてきた課題です。 本シリーズでは、VCF 9 が、この根深い課題をいかに解決し、「シンプルなクラウドエクスペリエンス」を備えたモダンプライベートクラウドを実現するのかを複数回のテーマを使って詳細に解説します。 第1部となる今回は、従来の仮想基盤/共通基盤がなぜ「運用の行き詰まり」に陥るのか、その構造的な課題を深掘りします。 ビジネスの要求 vs ITの現実:具体的な衝突シナリオ このジレンマがいかに現場を疲弊させているか、具体的なシナリオで見てみましょう。 ? ビジネス部門(マーケティング部)「新しいキャンペーンアプリを3週間後にリリースしたい。ついては、3環境を今週中に用意してほしい」 Web / AP / DB の3層構成 各ネットワークは分離 本番環境は外部公開必須 ? IT部門(インフラ担当)「承知しましたが、今週中は不可能です。最短でも3週間は必要です」 ▼ 必要な手動プロセス リソース見積もりと物理空き確認と設計 NWチーム依頼(VLAN/IP払い出し) セキュリティ依頼(FW設定・申請) ストレージ依頼(ボリューム作成) OS導入・権限設定・テスト この結果、ビジネス部門は「ITはいつも遅い」と不満を抱き、最悪の場合、情シスに無断でパブリッククラウドを利用する「シャドウIT」に走るケースも考えられます。一方、IT部門はガバナンスを守るために、複雑な手動プロセスに忙殺され疲弊している現実もあります。 従来の仮想基盤/共通基盤が抱える「3つの限界」 なぜ、このような非効率な事態が起きるのでしょうか。それは、従来のアプローチが構造的な限界を迎えているからです。 1. 手動セットアップ:数週間を要するプロビジョニング 前述の通り、新しいテナント環境の構築は膨大な手動作業の連続となります。これは単に「時間がかかる」だけでなく、「人的ミス」を多く誘発するリスクも多く抱えてしまうケースもあります。IPアドレスの入力ミスやFW設定漏れひとつで、重大なセキュリティインシデントや障害につながりかねません。 2. サイロ化した環境:統一性を欠いたセキュリティ 部門やプロジェクトごとにインフラが個別最適化(=サイロ化)された結果、環境全体がブラックボックス化してしまいます。「営業部門と開発部門でセキュリティポリシーがバラバラ」という状態は、管理工数を無駄に増大させ、アップグレードやパッチ適用のような運用業務を阻害する要因になったり、セキュリティホールを生み出してしまうケースにもなります。 … Continued

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